ひより堂のお米について
私ども「ひより堂」は、新潟県南魚沼郡の越後湯沢温泉通りにお店がございます。
南魚沼といえば、日本一おいしいとの評価をいただいておりますお米の産地です。
我が家も田んぼを持っており、家で食べているお米は自家栽培米のコシヒカリです。
田んぼが小さいので自宅分しか穫れないのですが、毎日おいしいお米を食べて暮らせるありがたさをいつも感じております。
「本当に美味しいお米は地元に留まる」という話をご存知ですか?
同じ産地のお米でも田んぼの場所(土壌)の違い、生産者の栽培技術(熱心さ)の違いから味は変わってくるものです。
お米の格付けに等級(1等米、2等米...)がありますが、これは食味ではなく見た目の評価です。
一般的にはこの等級でお米の流通価格が決まるため、食味が特に良くても、ほどほどでも、等級が一緒ならば流通価格も同様になってしまいます。
これは一般流通では味の評価と価格が伴わないという事を意味するのではないでしょうか。
より美味しいお米は米作りに熱心な生産者の土壌の良い田んぼにあります。
私どもはそのお米を生産者から融通してもらい、真っ先に確保します。
また、生産者の中にはいいお米は出荷せずに自分の手元に留めておく方もいらっしゃるようです。
それが「本当に美味しいお米は地元に留まる」理由で、当店で販売しているすべてのコシヒカリは、他とはおいしさが違う「地元に留まったお米」です。
当店では3種類のコシヒカリをご用意しております。
①魚沼産の中でもより美味しい産地の「南魚沼産コシヒカリ」
②南魚沼産の中でもさらに美味しい産地の「塩沢産コシヒカリ」
③昔ながらの自然乾燥米で中魚沼十日町産の「天日干しコシヒカリ」
どれも自信をもってお勧めできる「うまいコシヒカリ」です。
食べていただければ普通の魚沼産コシヒカリとの味の違いがわかりますので、ぜひご賞味ください。
魚沼産コシヒカリはなぜ美味しいの?
ポイント1 お米作りに最適な気候
お米がおいしくなるためには、お米が実るころの気象条件が重要です。
その条件は大きく分けて3つあります。
①お米が実る時期の平均気温が約25度であること。
平均気温が高すぎるとお米は白く濁り、低すぎるとご飯にしたときにパサついた食感になります。
②お米が実る時期の昼夜の気温差が大きいこと。
昼間の気温が高いと、稲にデンプンが蓄えられます。
夜間の気温が低いと、昼間に蓄えたデンプンを消費しないので米粒が充実します。
③お米が実る期間の日照時間が長いこと。
昼間の光合成でより多くのデンプンが作りだされるからです。
これら3つの条件をすべて満たすのが新潟県魚沼地方です。
ポイント2 肥沃な大地
東西南北の四方を山々に囲まれた魚沼盆地は、魚野川が上流から運んだ肥よくな粘土質の土壌からできています。
この土壌は米づくりに必要な養分を豊富に含み、この土地でお米を育てるのに化学肥料を多く与える必要はありません。
こうして育った魚沼産コシヒカリには、お米の味に影響のあるアミロースやタンパク質が少ないことが分かっています。
大地に含まれた天然の養分の恵みが、魚沼産コシヒカリのおいしさを生み出しているのです。
ポイント3 豊富な雪解け水
新潟県魚沼地方は冬に多くの雪が降り積もります。
この雪はやがて解けだし、山林の落ち葉が作りあげた腐葉土の養分をたくさん含んで流れていきます。
雪解け水は、根付き始めた苗が水を豊富に求める春に、清らかな農業用水として魚沼の水田を潤します。
お米の味には微量要素(ミネラル分)が大きく関係するため、山からのミネラルを豊富に含む雪解け水が重要な要素なのです。
ポイント4 作り手の技術と情熱
今よりもさらにおいしい魚沼産コシヒカリをつくるよう日々努力しています。
魚沼の生産者が目指しているのは、食味・品質と安心・安全へのこだわりです。
そのために苗の育成・田植え・施肥・稲刈り・乾燥など、年間の農作業をすべて適切で丁寧に行われるよう徹底しています。
また、環境・安全性に配慮し、農薬や化学肥料を減らした栽培に取り組むなど、お米の生産に携わる人々の情熱と誇りが日本一の米どころを支えています。